東京大学大学院医学系研究科東京大学大学院医学系研究科 MENU SP

教室案内

教職員紹介

主任教授挨拶

2021年10月1日に、第6代主任教授として着任致しました。

当教室は、1966年に小児科学の権威、高津忠夫先生の下、日本で最初に母子の健康に関する研究をおこなうために、東京大学医学部 保健学科 母子保健学教室として開設されました。
これまでの歴代教授により、感染症学、小児神経学、婦人科学、ウイルス学、実験動物学、ワクチン薬学などの学術を用いて、母子の健康、人間の健康に関する数々の研究をおこない、多くの実績を残してきた教室です。
この歴史のある名門教室に着任できたことは、光栄でもあり重責も感じております。

私の専門は、ウイルス学、感染症学、ワクチン科学などです。
これまでの研究は、蚊媒介ウイルス感染症(日本脳炎、デング熱、ジカ熱等)のフィールド調査・流行動態の解明や、子宮内膜症の研究、感染症による重症化機構の解明、ワクチン及び抗体医薬品開発の基盤確立等も進めてきました。

WHO専門家としては、アジア各国の国立研究所等において技術指導を実施。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行の際には、WHOと日本との情報共有や感染症対策の提言などをおこないました。
IAEA感染症専門家としては、グロッシーIAEA事務局長が推進し、オマーンの国家プロジェクトでもある『人獣共通感染症対策事業支援』において現地へ派遣され、専門的・技術的な事項についてのタスクの構築、提言などをおこないました。

語学は、母語のマレーシア語のほか、英語、日本語、標準中国語、広東中国語、インドネシア語の6言語の話者ですので、多くの国々の学生に寄り添うことができると思っております。
私のこれまでの知識・経験を皆さんと共有して、多くの国々、多くの人々に貢献できる研究者になれるよう一緒に学んでいきましょう。ぜひお待ちしております。

現職

  • 東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 国際生物医科学講座 発達医科学・第6代主任教授
  • 東京大学国際高等研究所 新世代感染症センター・主任研究員(兼任)
  • 厚生労働省 国立感染症研究所・客員研究員(兼任)
  • 筑波大学・非常勤講師(兼任)

  • 国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)・アドバイザリーボード委員
  • 京都大学 世界視力を備えた 次世代トップ研究者育成プログラム(L-INSIGHT)・アドバイザリーボード委員
  • 一般社団法人 日本熱帯医学会・理事 など

教授 モイ・メンリン(MOI MENG LING)

在職期間: 2021年-

略歴

2002年、マレーシア・プトラ大学卒。
2003年、在マレーシア日本国大使館推薦により文部科学省国費留学生として来日。筑波大学日本語学類卒。
2010年、筑波大学大学院人間総合科学研究科 社会環境医学専攻 博士課程修了(研究機関:国立感染症研究所、指導教員:倉根一郎)、博士(医学)取得。
2010年、厚生労働省 国立感染症研究所 ウイルス第一部第二室・厚生労働技官。
2015年、長崎大学熱帯医学研究所 病原体解析部門 ウイルス学分野・准教授、同教授などを経て、2021年より現職。

主な受賞歴

  • 平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰・若手科学者賞
  • 2018年 日本ウイルス学会・杉浦奨励賞(外国人初・長崎大初)
  • 2019年 日本熱帯医学会・女性賞(長崎大初)
  • 2020年 日本医療研究開発大賞・AMED理事長賞(外国人初・長崎大初)

※ 2024年11月現在

歴代教授

高津忠夫(Tadao Takatsu)

高津忠夫

在職期間:
1966年-1970年

1933年、東京帝国大学医学部卒。医学博士(東京帝国大学)。東京大学医学部小児科教室・副手、山梨県病院小児科・部長、信州大学・教授などを経て当教室初代主任教授(現名誉教授)。
日本における小児神経学の黎明期に、日本小児神経学会の前身となる小児臨床神経学研究会を立ち上げ、学術の発展や治療研究に貢献した。また日本初の輸液用電解質液(ソリタ-T等)の開発者としても知られている。
日本小児科学会・理事長、杏林大学医学部小児科学教室・初代主任教授、杏林大学医学部附属病院・院長などを歴任。
平山宗宏(Munehiro Hirayama

平山宗宏

在職期間:
1970年-1988年

1954年、東京大学医学部卒。医学博士(東京大学)。アメリカでの研究などを経て当教室第2代主任教授(現名誉教授)。
小児保健学、感染症学などを専門とし、小児感染症の治療研究をおこない、母子健康手帳の普及、沖縄の復帰後の小児健診および母子健診レベルの標準化にも貢献。
日本小児保健協会・会長、日本保健福祉学会・会長、大正大学人間学部・教授、高崎健康福祉大学大学院・研究科長、日本子ども家庭総合研究所(現・愛育研究所)・所長などを歴任。
退官記念業績集
日暮眞(Makoto Higurashi)

日暮眞

在職期間:
1988年-1995年

1959年、東北大学医学部卒。医学博士(東京大学)。トロント大学小児病院、杏林大学医学部、山梨医科大学・教授などを経て当教室第3代主任教授(現名誉教授)。
小児神経学などを専門とし、ダウン症候群、神経発達症(発達障害)の治療研究をおこない、沖縄の復帰後の小児健診および母子健診レベルの標準化にも貢献。
東京家政大学家政学部・教授、東京都母子保健サービスセンター・所長、高崎健康福祉大学院健康福祉学研究科・教授などを歴任。
退官記念業績集
牛島廣治(Hiroshi Ushijima)

牛島廣治

在職期間:
1995年-2006年

1972年、東京大学医学部卒。医学博士(東京大学)。アラバマ大学微生物部・リサーチフェロー、帝京大学医学部小児科・助手、東京厚生年金病院小児科・部長、国立予防衛生研究所 外来性ウイルス室・室長、国立公衆衛生院 衛生微生物学部・部長などを経て当教室第4代主任教授(現名誉教授)。
小児科学、ウイルス学、感染症分子疫学などを専門とし、ウイルス性下痢症の治療研究、ワクチン・治療薬の研究に貢献。
退官記念業績集
水口雅(Masashi Mizuguchi)

水口雅

在職期間:
2007年-2021年

1980年、東京大学医学部卒。医学博士(東京大学)。東京大学医学部脳研究施設脳病理学・助手、自治医科大学小児科学・助教授、東京大学大学院医学系研究科 生殖・発達・加齢医学専攻 小児科学・助教授などを経て当教室第5代主任教授(現名誉教授)。
小児神経学、神経病理学などを専門とし、中枢神経系ウイルス感染症の髄膜炎や脳炎の治療研究に貢献。日本結節性硬化症学会・理事長などを歴任。
退官記念業績集

教室メンバー

スタッフ

モイ メンリン

教授

モイ・メンリン, シェリー

学位:博士(医学)

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モイ メンリン

准教授

谷口怜

学位:博士(獣医学)

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モイ メンリン

助教

姫野美沙緒(旧姓:黒木)

学位:博士(医学)

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モイ メンリン

モイ メンリン

シニアアドバイザー(客員研究員)

髙崎智彦

学位:医学博士

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モイ メンリン

モイ メンリン

技術専門職員

芳賀和美(旧姓:谷ヶ崎)

学位:学士(理学)

モイ メンリン

技術専門職員

佐野悠香(旧姓:齋藤)

学位:修士(生物資源科学)

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モイ メンリン

秘書(事務補佐員)

竹平春奈

非常勤講師

後藤雄一 国立精神・神経医療研究センター メディカル・ゲノムセンター
忽那賢志 大阪大学医学部附属病院 感染制御部
牛島廣治 日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野
福岡秀興 福島県立医科大学
村岡大輔 愛知県がんセンター研究所
藤田雅代 東京都医学総合研究所
和田崇之 大阪公立大学大学院生活科学研究科
齋藤朱美 東京都立深川高等学校
合阪幸三 浜田病院
水口雅 心身障害児総合医療療育センター
安梅勅江 筑波大学大学院 国際発達ケア:エンパワメント科学研究室
大澤麻記 心身障害児総合医療療育センター
高梨さやか 国立感染症研究所 感染症疫学センター
川越信 かわごえ小児科クリニック
狩野博嗣 みなみ野こどもクリニック
沖津祥子 日本大学医学部 病態病理学系微生物学分野
若菜宣明 東京農業大学応用生物科学部 栄養科学科
柴田明子 理化学研究所 脳神経科学研究センター

敬称略、順不同
2024年4月現在
急な所属変更等の場合は教室までお知らせ下さい

客員研究員

米田立 東京大学医学部附属病院 感染制御部
清水英明 川崎市健康安全研究所
藤本嗣人 国立感染症研究所
Nguyen Tran Quynh Nhu University of California
Donna Maretta Ariestanti University of Indonesia
土居洋文 株式会社セリッシュエフディー
亀谷美恵 実験中央研究所 実験動物応用研究部
田永彦 NTTU Innovation Incubator Center, Taiwan
早川有子 群馬パース大学
柴村美帆 国立感染症研究所
Ratika Rahmasari University of Indonesia
大松勉 東京農工大学農学部附属 感染症未来疫学研究センター
工藤孝 株式会社セリッシュエフディー
Alayna Lillahida Indri Himawan University of Indonesia

敬称略、順不同
2024年5月現在
急な所属変更等の場合は教室までお知らせ下さい

学生

D3 Liu Wen Tao
D3 Rakwi Nensar Wai Wai Phyo
D3 Wijesooriya Lavangi Shashika
D2 Abdalla Ahmed Mahmoud Mohamed
D1 Esraa Kamal Abdelgafar ElShekh
D1 Irish Coleen Asin
M2 早川明伽
M2 Sun Yi Fei, Peter
M2 Wan Ka Ching, Carrie
M1 Myo Thura Kyaw
M1 Nopriani Ni Luh Putu
M1 Zhou Hang Ke
B3 堀尾日菜 医学科
Sun Qin 研究生
Valeria Pashko 研究生
梅木真実 研究生
Zhu Yi Xuan 研究生
Sun Bing Bing 研究生

同窓会

東京大学発達医科学・母子保健学教室同窓会会員:約250名

所属学会

日本ウイルス学会
日本免疫学会
日本ワクチン学会
日本感染症学会
日本熱帯医学会
アメリカ熱帯医学会

共同研究

国内

東京大学医学部附属病院、東京大学医科学研究所、国立感染症研究所、国立国際医療研究センター、長崎大学、京都大学、愛知県がんセンター、Repertoire Genesis株式会社、ユナイテッド・イミュニティ株式会社、ビッツ株式会社、AdvanSentinel株式会社、塩野義製薬株式会社など。敬称略、順不同。2024年現在。

海外

  • バングラデシュ

    Jahangirnagar University

  • 中国

    Chinese Center for Disease Control and Prevention (China CDC), Guizhou University

  • インドネシア

    University of Indonesia, Gatot Soebroto Army Hospital

  • マレーシア

    Universiti Kebangsaan Malaysia, Universiti Malaya, National Public Health Laboratory, Ministry of Health

  • ミャンマー

    Department of Medical Research (DMR)

  • ベトナム

    National Institute of Hygiene and Epidemiology (NIHE), Institute Pasteur Nha Tran, Institute Pasteur Ho Chi Minh City

  • フィリピン

    University of Philippines, Research Institute for Tropical Medicine (RITM), St. Luke’s Medical Center (SLMC), Department of Science and Technology, Philippines (DOST)

  • タイ

    Mahidol University, Suranee University of Technology, Chulalongkorn University

  • スリランカ

    General Sir John Kotelawala Defence University

  • 米国

    La Jolla Institute of Immunology (LJI)

  • グローバル

    World Health Organization (WHO), International Atomic Energy Agency (IAEA)

共同研究に関するお問い合わせは教室までご連絡ください

学生・若手ネットワーク

• 京都大学次世代研究創成ユニット
• 文部科学省国費留学生協会
• 科学技術振興機構 さくらサイエンスプログラム
• 日本学生支援機構 (JASSO)
• アスジャ・インターナショナルASJA (Asia Japan Alumni)
• アセアン元日本留学生評議会 (ASCOJA)
• マレーシア元留学生協会 (JAGAM) など

アジア太平洋 共同研究者ネットワーク

モイ メンリン

Department of Medical Research, DMR eASIA project
Myanmar-Japan-US

モイ メンリン

University of Indonesia, Central Army Hospital (RSPAD), UPN veteran University, BRIN Indonesia

モイ メンリン

WHO training for advanced serology for ZIKV diagnosis, Vietnam

モイ メンリン

St. Luke’s Medical Center, Department of Science and Technology, the Philippines University of the Philippines