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2024.01.15 NEWS

卒論テーマ配属希望の案内について

教室の環境
今年で58年目を迎えた歴史のある教室です。近年では環境の変化や意識の変化もあり、今まで以上に教職員が学生に寄り添うことも大切になってきています。
実験教育では教員や技術スタッフとマンツーマンでの指導、毎週のミーティングでは、教職員と学生の皆さんで進歩の確認、質疑応答などのフォローアップを必ず行っています。

研究活動・卒業論文テーマ
当教室は、日本で初めて母子の健康に関する研究教育をスタートさせました。これまでウイルス学、感染症学、ワクチン・薬学、実験動物学、小児神経学等の学術を用いて、母子の健康、人間の健康に関する病態・予防・治療に関する研究教育を進めてきました。
研究において論文は重要です。自ら執筆することはもちろんのこと、トップジャーナルに発表する為の基礎やノウハウの指導も積極的に行っています。
研究テーマは、当教室で行っている研究テーマや、自身で関連テーマを考えて研究することも可能です。
これらの研究、教育、活動を通じて、研究開発に必要な技術、論理的思考能力、社会人基礎力の向上、アウトプット能力、プレゼンテーション力や質疑応答の対応などを身に着けることが可能となるでしょう。

研究内容
実験系と調査系です。
実験系では、ウイルスの感染メカニズムの解析、ワクチン抗原の設計や有効性評価、ウイルス感染による神経発達症(発達障害等)への影響、感染症重症化や発達障害の要因に関する研究テーマ等があげられます。
バイオセーフティーレベル2(BSL2)の実験室で研究を行います。実験手法、ウイルスを扱う実験や細胞・モデル動物での実験(無菌操作、細胞培養、動物実験、病理解析)、遺伝子解析(PCR, real-time PCR, シーケンサーなど)、タンパク質解析(Western blot, 蛍光抗体免疫染色(IFA)などの免疫染色法)、組み換え遺伝子の作成・タンパク質発現(遺伝子編集、大腸菌培養)、組み換えウイルス作成、免疫学解析(フローサイトメトリー、ELISAやELiSPOT)等、多方面の技術が身に着けることが可能です。
データ解析では、統計学解析ソフトなどを利用した実験データ解析、NCBIなどのデータベースを利用した遺伝子系統樹の解析や抗原予測アルゴリズムの構築という手法で行っています。
調査系では、国内外の共同研究のフィールドから検体やデータを入手し、ウイルス・感染症の流行状況を把握することや、病原体の解析、調査を行い、フィールドやコーホートから得られたデータを使って統計学解析により地域差や流行要因の解明に関する研究等も行っています。

国内外のネットワークを活かして、必要に応じて東京大学医科学研究所や国立感染症研究所等において教育的実験・研究を行うことも可能です。

設備等

    • 学生室は、個人専用デスクとロッカーを設置。冷凍冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトルなど共用使用可、お菓子コーナーも常設してあります。
    • 会議室は、共用のプリンタコピー複合機を完備。ミーティングや学術発表会の指導、練習などにも使用します。
    • 実験室は、個人専用ワークスペース(実験台)を用意。実験器具(ピペットなど)を常備しています。冷凍冷蔵庫の試料保管スペースを共用使用可。
    • 研究室にない器具、試薬、学会参加費などの費用は、各教員と相談して頂き、随時検討致します。
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例年のスケジュール



研究室配属について
人間総合科学研究科にて決められた配属期間以外にも、2年、3年の学部生や、本研究科以外の学生からの相談も随時受け付けています。

卒業後の進路について
卒業生、修了生は、ウイルス学、感染症学、国際保健学、発達医学(神経発達症)等の専門家として、国内外の医療機関などで活躍しております。
キャリアパスなどの相談については、随時相談することも可能です。

※ ご相談等がありましたら、先ずは、お問い合わせページよりご連絡ください。